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インタビュー5回目は、北海道にやってきました。札幌からもだいぶ離れた、静かな町です。
---こんにちは。今日はよろしくお願いしまーす。
斉藤:よろしくお願いします。
---何年生まれですか?
斉藤:78年の11月です。
---好きな食べ物は?
斉藤:好きな食べ物?(笑) えーっと、ケーキが大好きですね。
---ケーキも色々あるじゃないですか。
斉藤:ケーキだったら何でもこいですけど。生クリーム系の甘いやつが特に。
---じゃあ私と逆だ〜。私はあんまり甘いものは食べなくて・・・
斉藤:けっこうお酒が飲める?
---そうそう。お酒ばっかり飲んでー。だめなんだけどー・・・。
斉藤:はは(笑)
---で、教員なんですよね。何年目?
斉藤:4年目です。
---なんで教員になろうと思ったの?
斉藤:うーん・・・うちの母が家でピアノ教室をやってて、自宅にちっちゃい子がいっぱい来てたんです。で、そういうの見て、自分より年下の子と遊ぶことが多くて。あと、小学校の時に出会った音楽の授業がすっごく楽しくて。私はずっとピアノやってたんですけど、ピアノを生かしながら、先生とかになりたいなーって思って。
---ちなみに・・・組合、入ってんですか? ほっきょうそ?(北教組=北海道教職員組合の略)
斉藤:はいってます。
---なんで?
斉藤:私は最初の1年は入ってなかったんですよね。私がいるところは、全員が組合に入るようなとこなんですけど、私は1年間入らないでいて、考えさせてもらって。でも分会会議とかには呼んでもらって・・・
---分会会議って、職場での組合の会議ですよね? 組合員じゃない人も参加できるもんなんですか?
斉藤:はいってなくても、来ないかい?って言われたんで、行って、先生たちがみんないて、悩みとかを相談したら、そのなかで相談のってくれたり・・・。組合って堅苦しいイメージばっかりあったんですよ。北教組で、全員はいらなきゃだめって言われた友達もいたとか聞いたし、あんまり最初はいいイメージじゃなかったんです。でも実際の活動とか見てて、あ、はいろうかな、って一年たってから思って、入りました。
---そっかー。組合って、組合費とかとられるじゃない? はいらないのって、組合費が高いとかそういうんじゃなくて、組合の活動とかイメージに抵抗がある場合が多いのかしら。
斉藤:うん。デモしたりとか・・・
---あはは(笑)
斉藤:よくわかんない、わたしそんなの行けない・・・っていう感じ。
---だよねぇ。抵抗あってあたりまえだよね。私も最初はびっくりしたもん。デモってどこでも、なんか男の人が多いしね。私、北教組が大好きなんだけど、北教組も男の人が多いなーってのはいつも思うの。
斉藤:そうですね、職場は女の人が多いんですけどね。なんでなんでしょうね。
---じゃあ、組合に入って3年目ってことですよね。組合ってどういうことやるんですか? 私、入ったことないから、知りたい。
斉藤:そうですねー 集会に行ったりとか署名したりとか・・・。校長に交渉に行ったりとか。
---交渉かぁ。
夏の北海道は、稲穂が金色に光ってきれいでした。
---休みの日はどういうことしてるんですか?
斉藤:家にいるのが好きじゃないから、出かけます。札幌とか旭川とか。外にいることが多いですね。
---教員の友達のほうが多い?
斉藤:そうですね。学校のことも話せるし、そうじゃないことも話せます。まだ採用試験を受けている途中の人もいるし。
---北海道も、教員になるのって狭き門なんですか?
斉藤:今はわかんないけど、私が受けたときは6倍とか7倍で、何回も受けてやっと・・・。
---私が行ってた高校は、半分以上非常勤の先生っていうようなとこだったんですよ。当然給料も全然ちがってて、でもやんなきゃいけない仕事は同じみたいな感じで・・・。でもなんか、聞いたところによると、北海道って臨時採用の人でも、正採用の人と給料がおんなじなんだそうですね?
斉藤:そうですね。おなじ職場で臨時の人が給料高いっていうこともあるみたいですよ。
---うーん、北海道は色々すごいですね。ストができたり、臨時の人でもお給料もらえたり。
斉藤:他の地域はそうじゃないんですか?
---全然違いますよー。
斉藤:・・・それはひどいですよね。
北教組はいったのは、先生たちの動きをみてて、やっぱ必要だなーって思ったんですよね。1年間はいらなかったのは、みんな入るもんだからって流されて入るんじゃなくて、ちゃんと見て、納得して入りたかったんですよ。組合に入ったら、他の学校の人とも知り合えたりして、よかったなって思うし、組合のいいところを教えてくれる人もいたんですよね。
---人と会えるのは面白い?
斉藤:いろんな人と話せたら勉強になるし。けっこう組合の仕事も、大変な部分もあるんだけど、でも、最近はちょっと楽しいって思えるようなところもでてきました。普段だったらきっと接しないだろうと思うような人とも、組合があると話ができるようになるんですよね。
---そうですかぁ・・・。これから、どういうことをやっていきたいですか?
斉藤:だんだん半人前じゃいられない年になってくるから、ちゃんとなりたいですね。まだまだ足りてないって思うところが多くて、授業でも、子どもとのかかわりも、まだまだで・・・。けっこう忙しくて、つらいときもあって、何で教員になったのかな?って思うときもあるんですけど、原点にかえって、また・・・って思って。
---私も、まだまだ、って思うことばっかりです。
斉藤:私は、自分で一歩を踏み出せないタイプなんですよね。保護者とも、もっとざっくばらんに話したらいいのに、入ってくのに躊躇するようなところもあるんです。なかなかできない自分がいて・・・うまくいかないけど、変わっていかなきゃなって思っています。
---確かに、保護者のひととのかかわりとか、緊張するでしょうねぇ。
斉藤:子育てでは先輩だし、そんな20代のやつに色々いわれたくないんじゃないかと思ったりもするし・・・
---あはは(笑) そうですねー、ほんとおたがいに、今からっていう感じですね。
斉藤:組合については、やってみてわかることのほうが多かったんですよ。分会で話したことが、支会にいって、それが支部にいってっていうのも・・・こないだ本部の定期大会に行ってきたんですけど、ああ自分たちが学校で話してたことが、こういうふうに上にいって、こういうふうになっていくんだねっていうのが初めて分かって。
---すごいね。
斉藤:いや、まだ、参加しただけ・・・というか、聞いてきただけなんですけどね。すごい世界を見たなっていう感じでした。
---一人がやってることは、分会の一部の小さなことなのに、組合としては、大きく全体のことがあるのって、いいですね。
斉藤:うん。そうですね。このインタビューって、わりと全国の人にやってるんですか?
---うん、そのつもり。大分、沖縄、茨城、東京ってやってきて、5回目は北海道の斉藤さん。
斉藤:北海道からは一人ですか?
---ううん、来月もまた北海道でインタビューさせてもらうつもり。毎週あるからいろんな人に話を聞かせてもらえるんだ。いろんな人がいるんだーっていうのがわかったらいいなって。組合にでも入ってないと、私たちがいろんな人に会うのは難しいけど、どんな人にでも、雰囲気だけでも、伝わればなーって思うから。
斉藤:なるほど・・・。こないだ北海道に本州の友達がきてくれて、私たちにとって普通の景色が、その人にとってはそうじゃなくて、すごく感動してたんです。ここにいたら当たり前のことが、他の人にとってはそうじゃないってことありますよね。
---そうですね。
斉藤:北海道にもどんどんいろんな人に来てもらえるといいなって思います。
---観光だけじゃなくて、北海道の集会とかも面白いしね。私もまた行きます。もっと北海道のいいところも、いっぱい知られたらいいな。今日はどうもありがとうございました。すごく楽しかったです。
斉藤:こちらこそ楽しかったです!
■このインタビューは、2006年8月25日、北海道で収録しました。
インタビュー&まとめ:八尋麻子